以前、私が父の会社の動物用グルコサミンサプリメントの経営に携わっていた時の話です。
ある日、会社に1本の電話がかかってきました。
私がその電話をたまたま受けたところ、女性の方からでした。
その方は、当時もう何年もうちのグルコサミンサプリメントを、飼っていらしたわんちゃんに飲ませてくださっていたお客様でした。ですが、そのわんちゃんはお電話をいただいた数日前に心臓病で亡くなっていて、(高齢でもあったと記憶しています)悲しみに暮れる暇もなく、お葬式。そして火葬されたそうです。「その時に拾ったお骨がとっても太くて、これはずっとグルコサミンのサプリメントを飲んでいたおかげかしらと家族と話していたんです。あの子は最期まで足腰だけは丈夫だったんですよ。」と時折言葉を詰まらせながらおっしゃってくださり、そして「今まで長い間お世話になりました。」とお礼のお言葉をいただきました。
私も泣きそうで言葉に詰まり、「こちらこそ、本当に長い間ありがとうございました。」と繰り返すばかりでした。
その後、その方は亡くなったわんちゃんの小さかった頃のお話、シニアになってからの介護の話等をしてくださり、私はただただお話を聴くことしかできませんでしたが、お客様は最後に電話を切る時、どこか晴れ晴れとして明るい声色だったとうっすらですが記憶に残っています。
それからもう何年も経ちますが、あの時のお客様はどうされているかしら、悲しみから立ち直って再出発されたのかな、ひょっとしたら新しい家族を迎えられたのかしらと時々ふと思い出します。
考えてみたら、あの一本のお客様の電話が私のグリーフケア、ペットロスケアの原点だったのかもしれません。